無重力帽子

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無重力帽子

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雨粒が落ちてくる

その一粒の雨の粒子に映り込む世界

その世界に入って覗き込むと

はるか宇宙の外側から見渡せた

遠くに自分が見えて

その瞳に雨が映っていて

その球体に僕がいた

 

その時ふっと風が吹いたから

お気に入りの帽子が空に飛んで

 

この世界は重力からほどかれたんだ

 

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